ザンビアで納豆を作ってみた

納豆ご飯イメージ やってみた

ザンビアに来てからの納豆との戦いは実は5か月にも及んでおり、まだ改良は必要ですが、これは納豆と言えるものができたので、今回はその戦いの過程をざくっとご紹介します。

納豆を作るきっかけ

東南アジアで中国製のヨーグルトメーカーを手に入れたのが、納豆を作るきっかけ。ざっくりでいうと、熱消毒などで雑菌さえ気をつければ、蒸した大豆に市販の納豆をほんの少量混ぜ、ヨーグルトメーカーで24時間で保温しておけば完成!簡単にできたので、それ以来、海外でも毎日の食卓に納豆が加わわるようになりました。

ヨーグルトメーカーイメージ
中国製のヨーグルトメーカー
納豆完成イメージ
市販の納豆からは簡単に納豆が

乾燥納豆から納豆を作ってみる→大失敗

遡ることザンビア ルサカに到着した5か月前。アジアでは日本からの輸入納豆が手に入ったのですが、ザンビアでの入手は難しそうだったので、市販納豆の代用に乾燥納豆を持参しました。ネット情報を見て、簡単にできそうだったので、大豆が手に入れば問題なくできるとばかり。中国系の市場で大豆が簡単に手に入ったので、今まで通りに試してみたのですが、全ての乾燥納豆で納豆ができるわけではなかったみたい。色々試行錯誤すること数回、大豆に納豆風味はつくものの、一向に納豆菌の気配はなし。持ってきた乾燥納豆には生きた納豆菌は残っていなかったようです。大失敗に終わりました。

乾燥納豆イメージ
乾燥納豆
中国マーケットの大豆イメージ
ザンビア産大豆

葉っぱ、野菜で納豆を作る→失敗

アジアでは毎日納豆を食べていたので、あきらめるのは時期尚早。納豆菌は枯草菌の一種で、その辺の葉っぱにも付いているもので、うまく利用すれば納豆ができるというネット情報を発見し、やってみることに。庭に植わっていたルッコラの葉っぱ、買ってきたキャベツの葉っぱで試行錯誤すること数回。納豆の香りがして当初はやや粘ったものの、24時間後には粘りがなくなりました。一番の問題は、ザンビアでは日本のようにきれいな野菜や葉っぱが簡単に手に入らないこと。きれいに洗うと枯草菌もなくなり、洗わないと雑菌が入るので、なかなか簡単ではない。

ルッコライメージ
ルッコラの鉢植え

玄米で納豆を作る→半分成功

葉っぱ以外はないものかネットを検索すると、ハーブのローズマリーを使って自家製納豆に成功している方が多かったです。ローズマリーなら虫もいないし安定してそう。マーケットで手に入らないかと探していた矢先、玄米でも納豆ができるという情報を発見。玄米はルサカの中国系のスーパーマーケットで手に入るし、衛生面が安定していて簡単かも、と再び始動しました。

玄米大さじ1くらいを120ccの水で芯が残らないように炊いて、砂糖小さじ1/2ほど入れ、24時間常温で放置(暑い時期は12時間くらいで冷蔵庫へ)、枯草菌を増殖させます。これを蒸した大豆に混ぜて、40度で24時間保温。

玄米イメージ
玄米
納豆イメージ
納豆ができた?

ついに粘りのある納豆が完成!でも、通常はさらに24時間冷蔵庫で寝かしてから食べるのですが、そのころには粘りが失われていました。菌が弱いので、細かい温度設定ができない中国製のヨーグルトメーカーは、なかなかしっかりした納豆菌に育たないようす。でも、これはあと数回くらい試してみれば行けそう。

納豆菌で納豆を作る→成功

そうこうしているうちに、友人がザンビアに来てくれ(友人の記事へ:まだまだ知らないことばかり初ツアーのはじまり)、納豆菌の粉末が到着。23時間かけてはるばる来てくれるので、さすがに市販の納豆自体をお願いはできず、今回は、納豆菌の粉末をお願いしました。玄米での納豆づくりを途中で放り出すのは忍びないですが、納豆菌の方が安全だし簡単でしょ、ということで早速試してみることに。納豆菌の粉末、0.1gで納豆ができるとのことで、表示通りに当初は作ってみたものの、菌はやはり弱めでねばらない。

いろいろ考慮した結果、次は1g入れて、発酵に酸素が必要らしいとのことで、発酵容器を穴の開いたものに変えてみました。なので、今までは、間に1回かき混ぜていましたが、今までの菌の弱さも考慮して、冷蔵庫に入れて1日経過するまでは、一切触らず。すると、かなりネバネバな納豆が完成しました!アジアで市販納豆から作っていた、納豆に比べるとやっぱり弱い印象はありますが、タレを入れてもある程度粘りが出るので、これは完成と言ってもいいのでは!

入れ物イメージ
空気が入るような入れ物に
納豆のねばりイメージ
ねばりが

市販納豆の納豆菌は、雑菌さえ注意していれば、温度も大して気にせず、24時間の途中で混ぜてもしっかりした納豆になったので、本当に強かったんだなと思い知りました。納豆菌を使っても、温度、水分量、酸素にも注意しなくては。この5か月間、納豆になり損ねた、もどき豆を食べ続けてきたのすが、やっとこれで肩の荷が下りました。もう少し試行錯誤して安定したら、作り方に関しては別途ご紹介したいと思います(納豆の作り方の記事へ:ザンビア ルサカの標高の影響は納豆にも?)。

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