深夜、2024年に年が変わると、あちこちで花火音がし始め、ザンビアの新年の幕が開け。元旦はお昼から雨が降り出しましたが、朝だけは雨季に珍しい青空が見え、気持ちのよい、お正月を迎えました。
日本流のお正月を過ごすために、年末、いくつかおせち料理を作ってみました。基本的に、中国系市場とSHOPRITEで買うことができるもので作れる料理を選択。作ってみて思ったのは、日本は冬なので、数日は全く問題なく食べられますが、ザンビアでは気温が高く、食べ物が傷みやすいので、管理に気をつける必要があるということ。記録のために、少し詳細に記載しておきたいと思います。
黒豆
中国系市場で黒豆が手に入ったので、黒豆を煮てみました。30日から準備します。鍋によく洗った黒豆150g、水600cc、砂糖100g、醤油大さじ1/2、塩小さじ1/4を入れ、沸騰させます。出てきたあくを取って、火を止め、一晩ほどおいておきます。おいておく時間とその日の気温によっては、冷蔵庫で保管するのがおすすめ。


一晩おいた豆を圧力鍋に入れ、強火にかけます。圧力がかかったら弱火にして、20分蒸気が出る状態に。20分後、鍋を火から外して自然に圧力が落ちるのを待ちます。また一晩おいておき、味をじっくり含ませれば完成。日本の黒豆に比べると、かなり小粒で、豆が乾燥をしているので、圧力鍋30分くらいかけました。(豆の状態に寄るので、20分から様子をみるといいと思います。)



おでん
中国系市場で大根が手に入ったので、おでんを作ってみました。おでんとはいえど、具材が限られるのと、個人的好みで、大根、卵、手作りさつまあげのみ(さつま揚げは別途記事を書きたいと思います)。大根を4cm幅に切って皮をむき、面取りをして、苦味やアク取りのためお米大さじ1を一緒に入れ、圧力鍋で10分ほど下茹でしました。この時期のザンビアの大根は辛いので、お米か、とぎ汁と一緒に下茹でするのがいいと思います。


水1.5Lに、日本から持ってきていた素を1袋ずつ合わせて(うどんスープにはネギが入っているので、茶こしで取っておきました)、みりんとお酒各大さじ1に、少し醤油を足して味を調整しました。ザンビアでだしを取るのは大変なので、素を持って来ていたのも、おでんを作った理由のひとつ。下茹でした大根と茹で卵をスープに入れて、ふつふつと湧くくらいに沸騰させた後、一晩冷まして味を入れます。食べる前に、熱湯で油抜きした手作りさつま揚げを入れ、15分煮てできあがり。おでんは思った以上に傷むのが早かったので、冷蔵庫保管か、1日に3回以上は火を入れるくらいがいいかと思います。



筑前煮
筑前煮とはいえ、レンコンも里芋も、絹さやも、椎茸もない、ザンビアで手に入る野菜を使った煮物です。鶏肉1枚分ほどをひと口大に切って、お酒小さじ2、醤油小さじ1を揉み込み、にんじん、大根、じゃがいもを乱切りにして(にんじんなどは飾り切りするほどのサイズがないので、そのまま乱切り)、Mushroom Oysterは適当な大きさに割きます。インゲンは事前に少しの塩を入れて2分ほど茹でて、半分の長さに切っておきました。


はじめに油を引いて鶏肉を炒め、焼き色がついたら、インゲン以外の野菜を硬い順に入れて炒めていき、だし汁200cc(水にだしの素小さじ1)、酒大さじ2、砂糖大さじ2を入れて沸騰させます。10分くらいしたら醤油大さじ1と1/2を加え、野菜が柔らかくなるまで煮て、最後にみりん大さじ1を入れて照りが出たら火を止めます。インゲンを最後に加えてできあがり。


なます
大根500gを4㎜くらい、にんじん50gを2㎜くらいの千切りにして、塩小さじ1を合わせ、30分ほどおきます。酢大さじ3と砂糖大さじ2と、水気を絞った大根とにんじんを合わせて、半日くらい漬け込めば出来上がり。


鶏肉巻き
ザンビアでは、鶏もも肉は日本のような1枚大きいのが手に入りません。基本的に骨付きか、いくつか短冊状にカットしたものなので、今回はいくつかにカットされたものを使いました。鶏もも肉は巻きやすいように、厚い部分は包丁で切り込みを入れて平たく伸ばし、皮側を下にして、上だけ塩こしょうをします。細切りにしたにんじんと、いんげんを2分ほど塩を入れて下茹でして、肉に幅を合わせて切って、お肉で巻き、楊枝で刺してとめました。
油を引いたフライパンで焼き色がつくまで焼き、酒大さじ1、みりん大さじ2、砂糖大さじ1/2、醤油大さじ1と水50ccを入れ、蓋をして10分加熱。お肉を取り出して、楊枝を刺したまま冷まします。残りの煮汁は煮詰めて、食べるときの付けダレに別途とっておきます。



だてまき
おでんのさつま揚げ用に作った(さつま揚げは別途記事を書きたいと思います)、白身フィレのすり身を120g拝借、砂糖30g、みりん大さじ1、酒大さじ1、醤油小さじ1/2を入れ、さらにフードプロセッサーでよく混ぜます。そこに卵5個を入れては混ぜ、入れては混ぜをし、よく攪拌します。型は家にあったグラタンなどに使っている長方形型を利用、クッキングシートを引いてくっつかないようにし、200℃で12分間オーブンで焼きました。



巻くための鬼すだれもないので、熱いうちに、ただくるくると、型に引いてあったクッキングシートで巻いていき、そのまま冷やせば、伊達巻の完成。ザンビアの卵の黄身の色はやや白いのと、薄口しょうゆがないので、色が微妙で見かけは少々不格好ですが、味はちゃんとした伊達巻。魚のにおいも全然ないし、とてもおいしくできました。



ハムのマリネとかぼちゃのタルト
料理のバランスを考えて、今年ザンビアで作ってみた料理の中で、評判がよかった、クリスマスのハムのマリネ(ハムのマリネの記事へ:ザンビアでクリスマスを楽しんでみた)とハロウィンのかぼちゃのタルト(かぼちゃのタルトの記事へ:バターナッツでハロウィンを楽しんでみた)を追加で作ってみました。本当は、栗きんとんが食べたかったのですが、かぼちゃのタルトで気持ち甘味をカバー。




すべておいしく平らげました。30日から準備して年末は忙しく過ごしたものの、元旦から2日まではゆっくりできて、よかったです。ザンビアでもそれなりに満足のいくおせちができて、年始から満足でした。