お正月、2日、お餅がなかったのでお雑煮はできませんが、何となく温かくてもちもちしたもの、ということで手打ちうどんを作ってみることにしました。はじめてなので、そう簡単においしくはできないと考えて、冷凍うどんのように、簡単にもちもちになるタピオカスターチを使ったレシピに挑戦です。タピオカスターチを、中国系市場JCS(中国系市場の記事へ:JCS Food Market)のスーパーマーケットで発見したのが、思いつきのはじまり。

うどん材料(3~4人前くらい)
- 強力粉 150g
- 小麦粉 150g
- タピオカスターチ 100g
- 塩 10g
- 水 200g
- 打ち粉 片栗粉(ポテトスターチ) 適量
作り方
水に塩を入れて溶かしておきます。作った塩水の中に、タピオカスターチを入れて箸で混ぜて溶かします。それを、軽く混ぜ合わせておいた強力粉と小麦粉に、少しずつ回しかけ、都度箸でパラパラになるように混ぜて水分を浸透させていきます。全部混ざったら、パラパラのまま、厚手の袋に入れて空気を抜いて閉じ、10分ほど置いておきます。購入したタピオカスターチの粒子が粗く混ざりにくかったので、先に水に溶かしましたが、細かな粒子のものあれば、粉類は一緒にしておいてよいと思います。




袋を開けて、上にタオルなどをひいて、足で踏んでいきます。広げては生地を袋の中央に折り込んでまとめ、中心から伸ばしていくを6回くらい繰り返し、15分くらい踏むと、生地がつるっとしてきます。またここで、空気を抜いて袋を閉じて10分くらい置き、最後に生地を丸くし、さらに袋に入れて2時間くらい生地を寝かせます。踏むとき以外は、乾燥を防ぐために、基本的に袋の空気を抜いて閉じておくこと。高い気温で2時間以上寝かせる場合は、冷蔵庫で保管するといいです。その場合は、次の作業前の1時間前に常温に戻しておきます。



生地を伸ばす前に袋を開けて、上から再度足で踏んで、ある程度伸ばして、再度30分ほど置きます。片栗粉が無かったので、打ち粉として、中国系市場のポテトスターチ(調味料の記事へ:ザンビアで使っている調味料)を使用しました。小麦粉類は生地に吸収されやすいので、打ち粉には澱粉系の粉を使うのがおすすめです。ポテトスターチで台に打ち粉をして、長方形になるように生地を伸ばしていきます。ある程度伸びたら、めん棒に巻き付けて、そのまま転がしていくと、全体が薄くなっていきます。
普通の製菓用などのめん棒を使う場合、生地を2等分にすると伸ばしやすいと思います。お好みの厚さまで薄くできたら(茹でると1.5倍くらいに膨むので、今回は3mmを目指しましたが)、多めに打ち粉をして、包丁の長さくらいの幅で折って、同じく3㎜ほどに切っていきます(結局5mmくらいになりました)。生地の折り目で麺が切れやすくなるので、折り目に力が入らないように包丁を入れるといいです。




切った麺は、折り目で切れないようにそっと伸ばして、さらに打ち粉をしてくっつかないようにまとめておきます。そのままたっぷりの沸騰したお湯に、少しずつ入れていきます(一度にたくさん入れると温度が下がってくっついて麺が切れます)。麺の太さによりますが、だいたい10~12分茹でていきます(今回は10分茹でました)。乾麺に比べて打ち粉をしているので多めのお湯、また多少茹ですぎても、タピオカの影響でもちもちになるので、気持ち長めに茹でるのがおすすめです。茹で上がったらすぐに冷水でしめます。



今回は、半分を温かいうどん、半分を冷たい納豆うどんにしてみました。温かいうどんは、おでんの残りスープに(おでんの記事へ:ザンビアでおせち料理を作ってみた)白菜、にんじん、大根、長ねぎを入れて柔らかくなるまで煮たもの。他に何も調味料を入れなくても、かなりおいしいスープになりました。
冷たいうどんのつゆは、お水200cc、醤油(中国のもの)大さじ4、砂糖小さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1.5、だしの素大さじ1/2を合わせ、1分くらい煮切ったものを冷やしておきました。それを納豆、長ねぎの小口切り、海苔と一緒にうどんに合わせていただきます。



麺の細さが揃っていないのはご愛敬。食感が売っている麺のようにもちもちしていておいしい!実はおいしくて2日連続うどんを作ってしまいました。1回目、味はおいしかったのですが、麺が切れ気味に。でも、2回目は完璧な長いうどんができました。これはリピート料理になりそうです。小麦のおいしいうどんが好きな方には物足りないかもですが、ザンビアで、おいしいうどんの麺にまだ出会えずにいたので、これは手打ちうどん、初心者でも断然おすすめです。