イースター休暇のスペイン旅で(旅の記事:イースター休暇でスペイン旅)、おいしかったものはいろいろありますが、そのひとつが主食のパン、バゲット。基本的な食事では料理にパンを頼むのが普通のようで、スライスしたバゲットが出てきますし、朝食に生ハムやチーズをサンドしたり、トマトをのせたバゲットを食べている光景をよく見かけました。


ザンビアでもパンは食べられますが、バリっとしたハードなおいしいパンは今のところ見つけられていません。いろいろなおいしいバゲットの食べ方を見てきたので、ザンビアでもバゲットが食べたい!ということで、今回焼いてみることにしました。
材料(25cmほどのバゲット2本分)
- 強力粉 180g
- 全粒粉 20g
- 塩 4g
塩味がきいたパンになります。減塩したい方は3gに減らしても - 麦茶 154cc
全粒粉の状態により、増減 日本から持ってきたティーバッグで作った麦茶 - イースト 1.5g
バゲットの作り方
通常バゲットを作るときに使う、準強力粉やモルトパウダーなどはザンビアで見つからなかったので、風味を追加するために、全粒粉を10%と麦茶を使って作ることにしました。バゲットは通常のパンに比べ、気泡が大きい方がおいしいので、水分量を多めにしてあまり捏ねずに作ります。低温長時間発酵の作り方もありますが、冷蔵庫がいっぱいだったので、今回は通常発酵で。
湿る程度に麦茶を少しだけイーストに合わせておきます。合わせて混ぜておいた粉類と塩に残りの麦茶を加え、全体的に水分が回るようにヘラで混ぜます。手で触るとべたつく柔らかめの生地です。ある程度均等になったら平たくしてラップをし、30分おきます。気温によっては発酵器に入れるのがいいと思いますが、ザンビアはだいたい20℃以上はあるので、そのまま室温に放置。



30分後、湿らせておいたイーストを生地に合わせ、ヘラで1分間ほど混ぜます。ボールによっては混ぜにくい、きれいに混ざらないなどがあるので、その場合は台に出して混ぜるといいです。きれいに混ざったのが確認できたら、再度ラップをして30分置き、またヘラで1分ほど混ぜ、最後にボールの中央に生地をきれいにまとめて、35~40℃で30~40分、生地が2倍になるくらいまで発酵させます。うちには発酵器はないので、1分ほど予熱してスイッチを切ったオーブンに入れておきます。



強力粉で打ち粉をして生地を台に取り出し、2等分し、生地をそれぞれきれいに丸めて、ベンチタイム10分置きます。



生地をめん棒などで四角に伸ばし、上下それぞれ生地が張るように折り込み、最後に半分にしてしっかりと閉じ目を押さえ、バゲットの形に成形します。このとき、最終的な気泡が大きくなるようにあまり生地を押さえ過ぎないように、且つ外側の生地が張るように気をつけます。



成形した生地は柔らかいので、オーブンシートを波型にして上に膨らむようにその間に入れ、35~40℃で30~40分ほど最終発酵を取ります(通常はキャンバス地で行いますが、無いので適当に代用)。


うちのオーブンは最大温度が230℃なので、天板を逆さまに入れて最大温度で予熱しておきます。天板を逆さまにするのは、オーブン庫内の温度を下げずに生地を滑り込ませたいので、こうしています。
余熱が完了する頃を見計らって、最終発酵を終えた生地の表面に強力粉を振り、中までよく焼けるように切り込み(クープ)を入れます。道具も特にないので、包丁で入れました。最後に霧吹きで生地の表面を濡らし、温度が下がらないようにオーブンシートごと天板の上に素早く入れます。


生地を入れたら、オーブン庫内にも霧吹きをして扉を閉め、そのままはじめに6分焼きます。うちのオーブンは下の火力が非常に強いため、このまま焼くとパンの中が焼きあがる前に下が焦げてきます。なので再度オーブン庫内に霧吹きをして、200℃に設定温度を下げ、14分焼きます。


こんがり、バリっとしたバゲットができました!気泡がもう少し大きいと言うことなしですが、塩味がきいておいしかったので、とりあえずこれでしばらくバゲットを楽しみたいと思います。
