イースター休暇を利用して、スペインを訪ねてきました(スペイン旅詳細の記事:イースター休暇でスペイン旅)。ノベルダの記録です。
スペイン4日目の午後、バレンシアからアリカンテのノベルダ(Novelda)へ移動。スペインには17の自治州、50の県があるそうですが、ノベルダは、バレンシア州のアリカンテ県に位置しています。ちなみに、バレンシア州の州都がバレンシア、カタルーニャ州の州都がバルセロナです。

ノベルダは、大理石、スパイス、ブドウ生産などで知られていて、中心部なら歩いて回れる小さな町。中心部は大きな道路が少なく、「路地裏」に迷い込んだような静かな雰囲気の街並みで、散歩しているだけでワクワクします。以下街並みにご興味があればクリックしてご覧ください。
こちらでは、アントニ・ガウディの弟子が設計した教会、Santuari de Santa Maria Magdalena(サンタ・マリア・マグダレナ教会)とユニークな三角形の塔が残るMola Castle(モーラ城)、スペインで発展したアール・ヌーボーの一派、モダニズム様式で建てられたCasa Museo Modernista(モダニズム建築の住宅博物館)などに訪れました。
Santuari de Santa Maria Magdalena(サンタ・マリア・マグダレナ教会)
サンタ・マリア・マグダレナ教会は、ノベルダの中心から北へ4kmほど、丘を登ったところにあります。この日は3/29、聖金曜日で祝日、天気も良かったのでハイキングがてら教会を訪れる人々で賑わっていました。この辺りはあまり雨が降らないそうで、緑が少ない荒涼とした雰囲気の景色に、突然現れる同系色の石造りの教会が、とても存在感があり印象的でした。

この教会は、ノベルダ出身の建築家がアントニ・ガウディの影響を受け、マグダラのマリアに捧げて建てたもので、小さなサグラダ ファミリアとも呼ばれることもあるそう。ユニークな外観に感じましたが、この辺りの自然な風景や雰囲気とよく合ったデザインです。
丘の上に立っているので見晴らしもよく、周囲一帯の景色を一望することができます。日本には無い、乾燥した土地が眼前に広がる感じが、自然のスケールの大きさを感じさせます。今の春の季節は緑が多い方で、夏はもっと乾燥していくよう。(下記イメージはクリックで拡大します)





Mola Castle(モーラ城)
教会のすぐ近くにあるモーラ城。12世紀に建てられたもので、今きちんと残っているのは、三つの角の塔だけのようで、まだ発掘途中の場所もありました。

三角の塔は、無料で入ることができました。暗く狭い階段を登っていくと、一番上まで上がれて、周囲一帯を見渡せます。




Casa Museo Modernista(モダニズム住宅博物館)
ノベルダの街の中心部にある、Casa Museo Modernista(モダニズム住宅博物館)。1903 年に建てられた建物で、当時の近代的なインテリアが各部屋に保存されているのですが、細かな細工がすばらしいです。内部は写真が撮れませんでしたが、床、壁、天井など、建物自体から、生活に使われていた小物まで、すべてに特に女性が好みそうなデザインが、各箇所に施されていて、当時の贅沢な暮らしが想像されました。目の保養になります。


ノベルダでは、本当にのんびりと過ごせて、さらにおいしいものもたくさん食べられました。それはまた別途記事にしたいと思います。