ふじりんごが出てきたころに、スーパーマーケットで見るようになったりんごが、ブレイバーン(Braeburn Apple)というニュージーランド生まれの品種のりんご。食べてみたいなと思いながら、ふじりんごを優先させていたのですが、最近ふじりんごを見る機会が減ったので(たまに見つけますが)、試しに買ってみることにしました。日本のりんごよりはサイズは小さいですが、他の南アフリカ産のりんごの中では大き目。味自体はクリップスピンクに似ていて、そこまで硬くはありませんがシャキシャキと歯ごたえがよく、甘みもありますが酸味が特徴的でおいしいです。深紅の赤に黄緑のコントラストがとてもきれいで、アフリカで輸出用に作られているりんご全体の3%ほどと、そんなにメジャーでもないのですが、長期保存に優れているそう。


ザンビアで初めに作ってみたジャムはトップレッドのりんごジャム(トップレッドの記事:南半球のりんご)。いまいち評判が悪く、りんごジャムが嫌いなんだと思っていたのですが、先日りんごバターなるものをお土産でいただいて、それはかなり好きだった様子。このブレイバーンのりんごは味がはっきりしていてお菓子を作るのに向いていそうなので、このりんごならジャムのリベンジがいけるかもしれません。りんごバターも手作りできますが、ジャムは基本的に週末しか食べないので、せっかく作るなら日持ちするジャムが便利。ということで、今回はジューシーなりんごジャムを目指して作ってみることにしました。
材料
- りんご 5個(芯と皮を抜いて662g)
- 砂糖 実に対する30%(今回は198g)
- 100%りんごジュース 100cc
- レモン汁 大さじ2
作り方
りんごをきれいに水洗いした後、りんごの皮のワックスや汚れを落とすため、さらに沸騰させて火を止めた熱湯に少しつけて、キッチンペーパーできれいに拭いておきます。


今回は、皮もジャムの色付けと、とろみ出しに使いたいので、くるくるとらせん状に皮をむいた後、4つ切りにして芯だけ取り、可食部は1cm幅に切っていきます。最後に皮を取り出すので、今回はらせん状むきましたが、取り出せればどうやって皮をむいても大丈夫です。



すべて切り終わったら鍋に、実と皮、皮と芯を抜いたりんごの重さの30%の砂糖を加えて混ぜます。このまま、数時間、果汁が出るのを待ちます。水分量があまり多くなさそうだったので、ジューシーに仕上げるために、100%りんごジュースを100ccの追加しました。


5時間程度置いて、水分がかなり出たので、ここで中火にかけていきます。りんごの種類や硬さによると思いますが、今回は30分ほど煮ると実が透明になり完全に火が入ったので、一緒に煮ていた皮を取ります。レモン汁を加え、りんごをつぶしながらお好みの固さまで煮詰めていきます。煮ている間に、保存用の瓶を煮沸消毒しておきます。






さらに15分ほど煮て、果汁が残った状態で火をとめて、煮沸しておいた瓶一杯に詰めます。軽く蓋をして瓶ごと鍋で15分間煮沸し、今度はしっかり蓋を閉め、さかさまにして冷まします。1本では入り切らなかったので、小さい瓶にも入れました。一緒に煮沸はしましたが、すぐに食べる予定です。冷めたら冷蔵庫へ入れます。



翌日、朝食にパンと食べてみました。ジャムというよりはゴロゴロ感があるので、りんごのコンポートみたいで、これはこれでおいしいです。若干りんごジュースの味なのか、香りがやや強く出てたので、もっと生のりんごっぽいタイプのジュースか、絞った汁を使うといいかも。バリエーションとしてはいいですが、やっぱりマーマレードジャムには負けちゃうかな。。。
