先週、計画停電17時間になるらしいよ、と悲報が飛び込んできました。どうやら計画停電の時間が、9月から17時間に拡大される模様。電気を使えるのが、夜中の7時間でなければいいのですが。
以前、カリバダムの水位が、7/3の時点で477.28mまで下がってきていると書きましたが(水位の記事:ザンビア世界最大級のカリバダムに行ってみた)、おおよそ1か月半経った8/20の時点で、マイナス0.42m、476.86mまで来ているようです。あと1.36m水位が下がったら水力発電は使えなくなります。これから本格的な夏にもなるので、水位は余計に下がるような気もして恐ろしい。。。
ザンビアの電力会社、ZESCOは周辺諸国から電力輸入をしているようですが、今の電気料金でまかなうのは難しいので、電気料金の緊急値上げも発表しました(ZescoのFacebook該当記事:Zesco Limited)。低所得世帯のために200kWhまでは料金変更がありませんが、それ以降は2~2.5倍の料金の値上げです。うちは少し多く見積もって、ざくっと毎月600kWhくらい電気を買っていたのですが(電気料金のシステムについての記事:ザンビアでは電気はひと月1回購入すべし)、同じ量買うとすると1.5倍ほどの値段になるみたいです。

そんな悲報の中ではありますが、今週は、16:00~4:00の夕食時間時の計画停電、停電時の強い味方が大活躍してくれています(七輪の記事:ザンビアの停電時の強い味方)。基本的に作ってあるものを温めるのみ、火を起こしが楽しい?ので、今のところ全く苦ではないです。着火剤が無くても、卵が入っていたボール紙のケースを利用すると、簡単に火起こしが可能。このボール紙ケース、捨てるときにかさ張るだけだったので、再利用ができて一石二鳥です。ザンビアの七輪をどんな使い方をしているか、少しご紹介したいと思います。

①卵のボール紙ケースを井の字型に適当にちぎって設置。②その上に同様に井の字型に着火のための紙を置きます。このときはキッチンペーパーの芯を適当にちぎって山型に折って使いましたが、加工がされていない紙の方が煙が出にくいです。③その上に、炭を置きます。燃え残りの炭か、小さめの炭がすぐに火がつくのでおすすめ。見た目はとても不安定ですが、中に空間があって酸素が入る方がよく燃えます。これで準備は完了。



あとは、②で置いた紙に数か所火をつけて、待つだけ。炎が自然に大きく燃え上がり、炭に着火します。火が自然に大きくならない場合は、火が消えない程度に少し扇ぐと大きくなりやすいです。炎が落ち着いた後、炭に赤く見える箇所があれば着火できています。



七輪では、電気が使えるうちに電気調理器で作っておいた夕食を温めるだけなので、それほど強い火力は使いません。毎回新しく炭を4つくらい追加すれば十分な感じ。新しい炭を下にして、着火した炭をその上に置きます。気温や風の強さにもよりますが、炭が白くなって火力が安定するまで、15分前後。


着火の後は火力が安定するまで、味噌汁など、特に温まりにくい水物の鍋を置いて15~20分くらい放置します。沸いてきたら火が安定した証拠なので、ご飯の温めに入ります。鍋に1cmくらいお湯(事前に沸かしてポットに入れておきます)を入れて沸いてきたら、やや固めに炊いておいたご飯を蒸し器の上に入れて、蓋をして5〜10分ほど(ご飯1合だと5分ほど)。温め終わったご飯は蓋をしたまま、メイン料理を5分くらい、味噌汁を再度5分くらい順番に温め終わるまで置いておきます。



難点は、網を置いて焼くとかはいいのですが、普通の鍋を使うには、火力の問題で時間がかかること。間の時間に副菜を盛ったり洗い物をするので、慣れればそんなに気にはならないのですが、温めるだけで普段の準備にプラスで1時間~1時間30分くらいかかります。温め終わったら、バケツに炭を移して酸素を遮断、炭の火を消して終了。夕飯のはじまりです。




燃え残りの炭は次回の着火に利用します。いまのところ、夕方の計画停電は隔週なので七輪の使用頻度は低いのですが、17時間停電になったらどうなるかはちょっと未知数。もっと頻繁に使うのであれば、七輪がもう1台欲しいかも。