ルサカに暮らし始めてからずっと願っていたこと、「日本食レストランができれば」。日本食レストランが1軒も無い国に、年単位で長期滞在したのは、ザンビアが初めて。今まで自分は何でも食べられるし、特にこだわりはないと思って来たのですが、ここにきて思い知ったのは、日本食レストランの重要さでした。誰かに作ってもらったご飯が好きな性分なのと、外食でしか食べられない、たっぷりの油で揚げてカラッと出てくる日本の揚げ物やちょっとしたお惣菜も好きなので、たまに食べるそれが、海外でのストレス解消になっていたのかも。
そんな願いが叶うと聞いたのは、数か月前のこと。プレオープンの際に仮のメニューがサイトにも載っていて、とても楽しみにしていました。オープンしてから少し経っていますが、体調を崩していたりでなかなか行けず。今回、ついに「Musubi」に行くことができました。
Google Mapsのルート通り行くと到着しますが、特に看板などはなくて、一見して入口が少し分かりにくいかも。心配な方は、Google Mapsのお店の写真に、分かりやすい→の付いたイメージがあるので、参考にされるといいと思います。

お店の外観は、シンプルなコンクリートの建物に、入り口など要所に木が使われていて、とてもモダンな感じがしました。飛び石が敷いてある入口を入ると、ほどよい広さの店内に4人掛けのテーブルが並び(6つ?だったか)、一番奥の壁向きにおひとりさま席、テラスに1つ大きなテーブルがありました。店内も木とコンクリートで統一されていて、家屋を改装して営業されている隠れ家的なレストランのような雰囲気も。早めに行ったので、テーブル席に座れましたが、テーブル席は予約で埋まっていたようなので、特に週末などは、サイトから予約もできるので、予約をした方が確実かもしれません(Musubi Japanese Restaurantの予約ページ:musubi)。



メニューは、居酒屋的な感じかと思っていたのですが、今は定食がメインのようでした。一般的な日本のレストランと同様に、昼と夜の部に分けて営業されているようですが、どちらかというと、お昼向きのメニューかな。サイトにメニューが載っているので、参考にされるといいと思います(Musubi Japanese Restaurantのメニュー:musubi)。メイン料理を選ぶと、ご飯とお惣菜が2品と、デザートまでついてくるので、単身でザンビアいらっしゃる方には、栄養バランスも考えられていて、とてもいいのではと思いました。今回は、事前に唐揚げが食べたい!と思って行ったので、唐揚げ定食をオーダーしました。

今回のお惣菜はきゅうりとにんじんの酢の物、揚げ出し豆腐が出てきて、とてもおいしかったです。メインのから揚げもボリュームがあって満足、誰かに作ってもらった日本のご飯はなんて贅沢。日本の定食はセットで全部一度に出てきますが、こちらは1品1品出してくれるコース風の提供をされていました。待ち時間も少なくて済むし、特に外国のお客様にはとてもいいスタイルかも。お惣菜の量も、日本の小鉢を想像していたら、倍くらいの量あって、女性にはやや多めくらい、よく食べる方でも満足度が高いのではと思いました。



定食にお味噌汁が食べられるかと思った、という話になりましたが、ザンビアで暮すとわかりますが、手に入る調味料や食材がとても限られています。味噌汁は味噌が必要になるし(ルサカで手に入れようと思ったら基本的に作るしかない)、外国のお客様にも好まれるものを優先するとなると、なかなか提供が難しいのかも。日本のものを輸入しようにも、関税やら輸送費でコストが相当なものになるし、お米なんかも現地で手に入るものを検討されているんだろうなと思いました。ザンビアではメニューを考えるのも、日本の味を維持していくのも、本当に大変だと思いますが、ぜひ、ずっと続けて欲しいです。



スタッフも日本のおもてなしでトレーニングされていましたし、日本人オーナーさんもご挨拶に出ていらして和やかで、久しぶりにご飯を食べに行ってほっこりしました。個人的に、家で作るのが大変な揚げ物のテイクアウトができればとか、お酒を飲みながら、いろいろ食べたいので、アラカルトで楽しめる形式も選べればと、欲望は止まりませんが、外で日本食を食べられるだけで嬉しいです、またお邪魔したいと思います。