以前、ザンビアでは今まで売られていたものが、突然消えてしまう、という記事を書きました(記事:MOSIはどこへ?)。その中では、MOSIの缶ビールとコーヒー豆以外は、最近困らなくなってきましたが、代わりに最近見当たらないのが、瓶詰のピクルスです。ランチのサンドイッチには必ず入れていたもので(サンドイッチの記事:ランチサンドイッチ in ザンビア)、最近お気に入りのものが、店頭から無くなりました。味のアクセントが無くなるのは寂しいので、作ってみることに。ピクルス用のきゅうりは売っていないので、今回は見かけが似ている、グリーンベビーマロー(Marrow マロウ、マーローとも呼ばれる)を使ってみたらおいしかったので、ご紹介したいと思います。


ちなみに、このマローという野菜、ずっと、ミニズッキーニだとばかり思っていました。こんな小さなものも食べられるんだと、思い込みって恐ろしい。パッケージには「Marrow」と書いてありましたが、味がズッキーニのようなので、ザンビアでの呼び方の違い?かと。今回調べてみたら、同じウリ科カボチャ属の植物でアフリカ原産の野菜ですがズッキーニとは別な品種、イギリスやイギリスの影響が強い地域で使われる野菜だそう。炒めても煮てもよし、濃い緑の色もきれいだし、火を入れるとすぐに柔らかくなるので、調理時間も早い。特に野菜が少なくなるこの暑い時期に出てきて、味もクセが無く使い勝手がいいので、おすすめです。
材料(400mlの瓶 2本分)
- ピクルス用野菜 ベビーマロー 400g 1パック(パプリカなら2個分くらい)
- 酢 200cc
- 水 180cc
- 砂糖 大さじ4
- 粒マスタード 小さじ1/4
- 塩 小さじ2
- 粒胡椒 10粒
- ローレル 2枚
- 赤唐辛子 1本(種をとっておく)
作り方
いつもなら400gの小さいパックのマローが売っているのですが、今回は1kgという大きさしかなかったので、下記の写真は上記の材料の2倍の分量で作っています。また、今回は、サンドイッチ用のピクルスの代わりなので、マローだけで作りましたが、他、ザンビアで簡単に手に入る、パプリカ、玉ねぎ、にんじんなどに代えても◎。

今回のピクルスは、毎日少しづつしか使わないので、事前に瓶を煮沸消毒しておきました。すぐに食べてしまうようでしたら、スキップしても大丈夫です。


ピクルスにする野菜を洗って水気をとり、縦に食べやすいようにカットしていきます。今回のベビーマロウは縦に1/4のサイズにカットしました。この辺は食べるときにお好みの大きさで大丈夫ですが、瓶のサイズに合わせて切るといいと思います。



煮沸消毒しておいた瓶に、この切った野菜を詰めていきます。色々な野菜を使う場合は、同じ種類をまとめて入れると、色が揃って外から見たときにおいしそうに見えます。


野菜以外の材料を鍋にすべて入れて、火をつけてピクルス液を作ります。上記は最低限のスパイスですが、ディルとかお好みのスパイスも入れるといいと思います。白ワインがお好きなら、お水を20ccほどお好きな白ワインに代えるのもおすすめ。私は無しの方が好みだったので(そもそもおいしくないワインだったかも)、今回は無しのレシピにしました。完全に沸騰したら火を止め、液を瓶の縁から1cmくらい残して、流し込んでいきます。唐辛子は、辛いのが好きなようでしたら入れてもいいですが、私はこのときに外してしまっています。



翌日すぐに食べたり、フレッシュなピクルスが好きな方は、粗熱を取って冷蔵庫に入れ、翌日から食べられます。私は、まとめて作ってほぼサンドイッチに少しずつしか使わないので、長期保存のために、鍋にお湯を沸かし、軽く蓋をして瓶ごと入れ、10分ほどここから煮沸消毒します。あまり強火だと、瓶が割れるので、弱火でことことくらいでいいかと思います。10分後に取り出し、しっかり蓋をしたら逆さまにして、30分ほど置いておきます。中の空気が熱で殺菌され、冷蔵庫保存した場合、未開封で2か月は問題なく食べられます。


食べごろは次の日から。はじめはお酢が強く感じられますが、だんだんまろやかになってきます。10分間煮沸消毒しても、食感はポリポリという感じで普通においしいです。買うより安上がりだし、これはいいかも。
