2025年もザンビアでおせち料理

おせち料理イメージ 食べ物

新年の花火音の中で眠りにつき、2025年の朝は、雨音と共に目が覚めました。雨季も半分が過ぎてしまいましたが、お正月1/1、2と珍しく続けてしっかりと雨が降り、後半こそは雨の恵みに期待です。今年もどうぞよろしくお願いします。

30日は1:00~0:00まで、31日は10:00~終日の電気供給があったので、今年もザンビアで日本流のお正月を過ごすため、いくつかおせち料理を作ってみました。去年はスイーツを入れて8品でしたが、今年は10品。記録のために、少し詳細に記載しておきたいと思います。

なんちゃって松前漬け

なんちゃって松前漬けイメージ
なんちゃって松前漬け

日本から持って来ていた切昆布と切り干し大根が、若干残っていたので、スルメの代わりに切り干し大根で、なんちゃって松前漬けを作ってみることに。味を染み込ませるために、30日に準備しました。調味料、水 180g、醤油 100g、みりん 50g、酒 40g、砂糖 25gを合わせて火にかけ、煮切ります。そこに切昆布 20gと、切り干し大根 50gを水で戻して絞り食べやすいサイズに切ったもの、2mmほどに細切りにした人参1/3本と合わせて混ぜます。最後にレモン汁 大さじ1、お好みで乾燥ゆず、唐辛子 1本を小口切りにしたものを加えて、ひと晩ほど冷蔵庫で味を染み込ませればできあがり。

調味料を煮切るイメージ
調味料を煮切る
切昆布、切り干し大根、人参を加えるイメージ
切昆布、切り干し大根、人参を加える
レモンを最後に絞るイメージ
レモンを最後に絞る

本物の松前漬けには負けますが、こうやって食べるのもなかなかおいしかったです。代替品としておすすめ。

田作り

田作りイメージ
田作り

SHOPRITEで干しカペンタ(Kapenta、ザンビアでよく食べられるニシン科の淡水魚)を発見したので、これは田作りになるのでは?と買ってみることに。日持ちするとのことで、これも30日に準備しました。しっかり袋が閉まっていたし、期限も2025年の12月までのものでしたが、ムシムシが。。。日本ならポイっとするところですが、ここはザンビア、仕方ない、そういうこともあります。取り除ける大きさのものだったので、取り除いて、お皿に重ならないように並べて、しっかりザンビアの電子レンジで60秒ほど加熱して(日本の電子レンジで2分くらい)カラカラに乾燥させました。

タレの材料、お酒 120g、醤油、みりん、砂糖 各40gを鍋に入れ、飴状になるまで煮詰め、そこに上記乾燥させたカペンタと、白ごま 20g、オリーブオイル 小さじ1、黒こしょうを入れて、絡めればできあがり。

干しカペンタイメージ
干しカペンタ
飴状になるまで加熱イメージ
飴状になるまで加熱
カペンタに絡めてできあがりイメージ
カペンタに絡めてできあがり

特に生臭さも感じず、おいしく、おせち料理のアクセントになりました。田作りは日本では一度も作ったことはなかったので、ザンビアのおせち料理ならではかな。

煮豚

煮豚イメージ
煮豚

タレに1日漬けた方がおいしいということで、こちらも30日から準備。日本のように豚の塊肉は、スーパーマーケットでは一般的ではないので、今回は、豚のもも肉をタコ糸でギュッとして煮てみることに。豚肉はすぐにダメになるので、念のためお肉を洗って水気を取り、適当にまとめてタコ糸(何かに使うかと日本から持って来ていて、ここで日の目を見ることに)で巻きました。鍋に生姜のスライスと長ネギの青いところと一緒に入れ、ひたひたの水を加えて沸騰させます。アクが出てくるのでキレイに取ったら、家にあった紅茶(フレーバーティーしかなかった)のティーバッグを2つ加えて、圧力鍋で、圧力がかかってから15分煮込みます。自然に圧力が下りるのを待って、肉と、煮汁150gを取り出します。

豚肉と生姜、長ネギを入れ沸騰させるイメージ
豚肉と生姜、長ネギを入れ沸騰させる
アクを取ってティーバッグを入れ圧力をかけるイメージ
アクを取ってティーバッグを入れ圧力をかける

肉を煮ている間に調味料、酒 大さじ3、みりん 大さじ3、砂糖 大さじ1.5、醤油 70gと生姜1かけを鍋に入れて煮切り冷ましておきます。ビニール袋などに、煮切った調味料と肉と煮汁を合わせて、ひと晩ほど冷蔵庫で味を染み込ませればできあがり。

調味料を煮切るイメージ
調味料を煮切る
煮汁を入れたタレにひと晩つけておくイメージ
煮汁を入れたタレにひと晩つけておく

ザンビアの肉は基本的に霜降りは一切ないので、たんぱくな仕上がり。長ネギの千切りと合わせたり、マスタードで食べるとおいしいです。そして結果、タコ糸で縛ってもバラバラになりました。残念。

おからのだてまき

おからのだてまきイメージ
おからのだてまき

去年は贅沢に冷凍白身フィレを購入しましたが、今年は、よりお手軽にと、おからを使って作ってみることに。おからは以前豆乳が欲しくて作ってみた際に、副産物としてご紹介しましたが(豆乳の記事:ザンビアで大豆から豆乳を作ってみた)、だてまきのために、また豆乳を作って、おからを冷凍して置きました。

大豆と水を攪拌したものに火を入れてイメージ
大豆と水を攪拌したものに火を入れて
豆乳を絞ってイメージ
豆乳を絞って
おからゲットイメージ
おからゲット

味付けはおからと白身魚を入れ替え、おからを120g、砂糖30g、みりん大さじ1、酒大さじ1、醤油小さじ1/2に、魚の代わりになるものと、追加ではちみつ 大さじ1、オリーブオイル 大さじ1、だしの素 小さじ1/2を入れてみました。フードプロセッサーでよく混ぜ、置いておくと沈殿するので、焼く直前に再度よく攪拌してオーブンシートを敷いた長方形型に流し込みます。今回は中まで火が通り、やや焼き色がつくまで190℃で12分間オーブンで焼きました。

材料をフードプロセッサーにかけるイメージ
材料をフードプロセッサーにかける
家にある長方形型に流し込みイメージ
家にある長方形型に流し込み
焼き上がりイメージ
焼き上がり

焼き上がったら熱いうちに、オーブンシートごとくるくると巻いて、今年も鬼すだれはないのですが、菜箸を使うと、いいという情報があったので、菜箸で並々に形を整えました。

オーブンシートごとくるくる巻いてイメージ
オーブンシートごとくるくる巻いて
菜箸で形を整えるイメージ
菜箸で形を整える

火が通ると膨らんでくるので、全体が膨らんで焼き目が少し付いたら取り出します。あまり焼きすぎない方が、しっとり仕上がると思います。ややあっさりですが、それなりにおいしいです。個人的には去年のすり身で作った方が、何より口当たりがぷりぷりして好きだったので、あくまで代替品かな。

おでん

おでんイメージ
おでん

去年と同じ大根、卵のほか、今年は冷凍白身フィレ購入をやめたので、さつま揚げを作る代わりに、厚揚げを入れてみることに。そのほか、今年は手羽先、つくね、じゃがいもも追加してグレードアップ?しました。去年は作り置いたら、傷むのが早かったので31日から作り始めました。なんだか具だくさんになりすぎて、去年のレシピでは全然スープが足りなかったので、去年の1.5倍の分量に変更。

色々要望を聞いていたらエライ量にイメージ
色々要望を聞いていたらエライ量に

厚揚げは、29日に中国系市場で豆腐を買ってきて作っておきました。適当な大きさに切り、キッチンペーパーで挟んでバットに並べ、ひと晩水抜き。30日に160~170℃に熱した油で揚げてキツネ色に(油がもったいないので、ついでに油揚げも作りました)。おでんのつゆに入れる前に、熱湯にくぐらせて余分な油を落としてスープにいれました。

豆腐を厚さ1/2にスライスイメージ
豆腐を厚さ1/2にスライス
ひと晩冷蔵庫で水を切りイメージ
ひと晩冷蔵庫で水を切り
キツネ色になるまで揚げるイメージ
キツネ色になるまで揚げる

手羽先は、大根を煮たお湯を沸騰させ(飲み水は再利用で節約)、1~2分ほど茹でて臭みになる油と血を落とし、じゃがいもは、皮をむいて半分に切って、固めに茹でておきました。じゃがいもは、一度冷やすと崩れにくいそうなので、一旦冷まして、スープに入れました。

手羽先は下茹でしておくイメージ
手羽先は下茹でしておく
固めに茹でて一度冷やしておくイメージ
固めに茹でて一度冷やしておく

つくねは、鶏ひき肉 200gに、みじん切りにした長ネギ 大さじ2、鶏がらスープの素、醤油、味噌 各小さじ1/2、酒 小さじ2、塩こしょう、片栗粉 大さじ1を混ぜ、適当な大きさに成形して、熱して油をひいたフライパンで焦げ目がつくまで焼きます。これも、じゃがいもを茹でたお湯に一度にくぐらせて余分な油を落として、スープに入れました。

焼き色を付けておくイメージ
焼き色を付けておく
下茹でして油を落としておくイメージ
下茹でして油を落としておく

ザンビアの骨付き鶏肉はどうしても臭いがするものが多いので、きれいに洗って下茹でするなど、下処理は念入りにしたつもりですが、それだけでは手羽先がいまいち。翌日鶏だけ取り出して、やや濃いめに味付けして煮直したら、気にならなくなりました。鶏肉を入れるなら、別にスープを濃いめに煮て、最後におでんに添えるだけとかの方がいいです。

手羽だけ濃い味付けで別に煮直すイメージ
手羽だけ濃い味付けで別に煮直す

揚げ出し豆腐がスープを吸ってジューシーな感じ。今年のおでんもそれなりにおいしかったのですが、さつま揚げを入れた去年の方に軍配が上がるかな。練り物からのだしって偉大です、やっぱりおいしい。

黒豆、筑前煮、なます、ハムのマリネ、パネトーネ

黒豆、筑前煮、ハムのマリネは、定番でまったく去年と同じレシピにしました。

黒豆イメージ
黒豆
筑前煮イメージ
筑前煮
ハムのマリネイメージ
ハムのマリネ

なますは、昆布が微妙に残っていたので、去年のレシピに昆布だし 大さじ6、塩 小さじ1/4ほど追加。去年はスイーツにかぼちゃのタルトを作りましたが、今年は、作ってみて評判が良かったパネトーネをもう1度(パネトーネの記事:ザンビアでクリスマス気分第2弾 2024年はパネトーネ風を作ってみた)。

なますイメージ
なます
パネトーネイメージ
パネトーネ
やっぱりおいしいイメージ
やっぱりおいしい

パネトーネは前回作ってみたときに比べて、中種の水分量が少なく発酵不足だったからか(中種の時点でしっかり発酵したかをチェックすべきでした)、発酵に5倍くらい時間がかかりました。膨らむのを待っていたら途中で停電が始まったりして諦めかけましたが、材料がもったいないので一旦冷蔵庫に移し、長時間発酵に変更。生地が膨らむのを辛抱強く待って、最終的には無事に完成しました。これはやっぱりおいしいので、クリスマスだけで食べるのは、個人的にもったいない気がします。

お雑煮

お雑煮イメージ
お雑煮

うちの実家のお雑煮は、小豆を使ったもので、見かけは、おしるこやぜんざい。まだ前回煮た小豆あんが残っていたので(小豆あんの記事:ザンビアであんパンを作ってみた)、久しぶりに作ってみることにしました。久しぶり過ぎて、濃度がよく分からず。汁まで食べるので、一般的なおしるこより、ややサラサラしていて小豆の形が残っていた感じだったような。小豆あんは粒をややつぶしてしまっているけれど、仕方なしです。小豆あん 240gに水 100gを入れて、砂糖 大さじ1/2と塩で味を整えて、電子レンジで柔らかくしたお餅を入れました。少し煮て、お餅が馴染めばできあがり。

小豆あんに水を加えて少しサラサラにイメージ
小豆あんに水を加えて少しサラサラに
お餅を入れて少し煮るイメージ
味を整えてお餅を入れて少し煮る

久しぶりのお雑煮に、ちょっとほっこりしました。

うちのエリアでは元旦は終日電気も来ていて、おせち料理と一緒に穏やかなお正月が迎えられました。今年もいろいろ楽しんでいきたいと思います。

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