ザンビア ルサカ生活も20か月目に入り、1年ぶりに休暇で日本へ一時帰国することになりました。今回も1か月ほど日本へ戻るので、更新を続けてきたこのブログも、しばし休憩します。1年目も書きましたが(1年目の記事:ザンビア ルサカ暮らしもちょっと一息)、休憩の前に、ザンビアについて2年目に思ったことを少し。今回もあくまで個人的な感想なので悪しからず。
生活について
停電について
2年目の大きな変化は計画停電が始まったこと。ザンビアで今までの電力量を水力発電で確保するとなると、2年分の雨季の水量が必要なんだとか。9月には毎日20時間、最長3日間におよぶ最大停電を経験し、最近は平均17時間停電、たまに24時間を超える長時間停電に落ち着いています。うちはかなりましな方ですが、それでも、去年とは生活の質が変わりました。
停電時間がわかるならまだ予定が立てやすいですが、突然の停電は結構厳しい。諦めればそれなりに過ごせるのですが、自分のペースで洗濯、掃除や料理ができないのは、始めはストレスになりました。特に夜中だけしか電気が来ないと、夜に起きて洗濯やらするので、生活リズムが狂う。

今期の雨季は、例年通りという予測が出ていましたが、12月までは去年より雨が少ない印象でした。果たしてこれで2025年の電力を賄えるのかは、怪しい気がします。早く代替エネルギーを導入しないと、2025年も停電は日常になってきそうです。
気候について
日本も、今年の冬は寒いとか、暖冬とか、そういう違いがありますが、ザンビアでも1年目と2年目の気候が微妙に違いました。1年目の初めての雨季は、1、2月にあまり雨が降らず、最終的に干ばつになり、2年目の冬は、1年目と比べるとあまり寒くなかったです。雨量や寒さの影響か、10月に満開を迎えるはずの、ジャカランダの花が、2024年はいまいちな印象。1年目の花がすごくきれいで感動したこともあって、2年目も楽しみにしていましたが、花の付き方は気候によって異なるようです。来年も同じような気候になるとは限らないから、そのときそのときの季節を楽しんでおかないと、もったいないなと思いました。

1月に入って、ルサカはやっと雨季らしい天気が続くようになってきました。カリバダムの方の降水量はどうだろうか。
物価について
この1年でまた物価が上がりました。ブラックフライデーの記事でも書きましたが(ブラックフライデーの記事:2024年もザンビアでBlack Friday(ブラックフライデー)始まる!)、トイレットペーパーが1.5倍、牛乳なんかも1.4倍になっていました。いちばん上がっていると感じたのは、お気に入りのコーヒー豆。どんどん値上がり、ルサカで暮らし始めた頃は、K99.99だったのに、今ではK179.99(2024年12月現在995円弱)と1.8倍の価格にまで上がってきています。
日本円との為替レートは、このブログの記録を見てみると、2023/8/26が1クワチャが7.42円くらいだったところ、2025/1/09には1クワチャ5.66円と日本円が強くなっています。なので、日本円で換算すると、全体の価格が1.2~1.3倍くらい上がった感じに落ち着きそうですが、現地通貨でもらって生活している場合は、かなり厳しいと思います。
物価の上昇は外国人向けに売られている、輸入ものは特に顕著ではありますが、もちろんそれだけではありません。ザンビア国民の主食であるNshima(シマ)を作るための、メイズの価格も3割上がっていて、(2023年8月に5kg K89.99だったものが、2024年12月にはK119.99で売られていました)地元のザンビア人の生活も大変だそう。

交通事情について
ここ半年くらい、車を運転していて気になってきたのは、バイク。1年前にはほとんど見なかったバイクをよく見るようになりました。恐らくYangoデリバリーなど、デリバリーサービスの需要が増えてきたのが原因かと思います。自転車で配達している姿もよく見ますが、バイクの配達員も増えてきている模様で、これがかなり危険。

ザンビアは日本と同じ左側通行で、基本的に車両は左からの追い抜きは禁止です。ですが、こちらのバイクは交通ルールを無視しがちで、普通に交差点で車を左から抜いてきたりします。ちゃんと教習しているのか、交通ルールなどを勉強させて免許を発行しているのか、本当に謎。バイク関連の交通事故は増えていて、実際に身近で死亡事故が起きたので、特にバイクの前後を運転する際には気を付けなければと思っています。
治安について
計画停電で、治安の悪化を懸念していましたが、1年目に比べてそこまで顕著に増えた感じはありません。治安はいいものの、引ったくりやスリ、泥棒は、それなりにあるので、注意に越したことはない、という印象。最近は中国の人が狙われることが多く、中国人の活動エリアで特に注意が必要かも。中国系市場、JCS Food Marketなども、セキュリティ強化をし始めています。ザンビアの人からは区別がつかない日本人も、用心した方がいいです。

健康面について
私自体はまだ一度も病院に行ったことはなく、2年目は歯痛で1週間ほど眠れない日々が続いたくらいで済んでいます。水に気をつけるのは1年目から継続してですが、2年目の乾季は、皮膚の乾燥が酷く、足全体に内出血のようなものまで出たので、保湿に気をつけました。とにかく、悪化する前に予防が大事。
同居人は芝生アレルギーを発症。1年目は全く何ともなかったのですが、2年目の3月くらいから咳が止まらなくなり、どんどん体調が悪化、病院で調べてもらったところ、最終的に検査で芝生アレルギーが原因だということが発覚しました。ザンビア、ルサカは特に庭や家の前に芝生を敷いている家が本当に多いです。日本のスギ花粉は春だけですが、芝生は3月~8月くらいに飛ぶようで、この期間はマスクして薬を飲む生活になりました。特にアレルギー体質の方は、発症する可能性があるので要注意。鼻水や咳が止まらないなどの症状があったら、アレルギーを疑うべしです。

ちなみに病院はというと、割とちゃんとしていて、検査をして適切な薬もくれていました。体調悪くなった方は、悪化する前に、早めに病院に行くのをおすすめします。
人々について
特にザンビアの人々の印象について変化はないのですが、2年目に経験したのは、ザンビアの警察の洗礼。歩いている分には特に捕まるとか、そういうことはありませんが、日常的に車を運転していると、取り締まりなどにひっかかることがあります。どんな違反をしたかはあまり問題ではなく、どちらかというと、お小遣い稼ぎが目的のよう。正式に違反切符を切られることはなく、お金を渡せば放免されて終わりです(金額が高くなるので金額は聞いてはいけません、K100くらいから適当に支払い)。はじめは驚きましたが、結局、今まで、3度も捕まりました。周りに聞いても、結構捕まっているので、車を運転する以上は仕方ない、そういうものだと割り切りが必要みたいです。ちなみに、IDによっては、放免される場合もあるそうなので、免許証だけでなく、IDも一緒に見せるのも手だそうです。
それからザンビアの中国人について。コミュニティーは80,000人以上と聞いていましたが、2年目に入って、さらに増えた印象があります。週末にJCS Food Marketに行くと、どこからこんなに?というくらい中国の人でいっぱい。それも、去年は英語をまったく話さない、地方から来ているのかな、と思うような方が多かったのですが、最近は、明らかにビジネスマン風な服装の方、フレンドリーな若者も増えた気がします。それに合わせて、JCSにはパン屋さんやお菓子屋さんが新しくでき始めて、いろいろびっくり。聞くところによると、中国の地方都市では仕事が見つからず、それならアフリカでビジネスをして、一旗揚げようとする人が増えているんだとか。中国系コミュニティの発展のおかげで、日々の日本食を維持できているので、本当にありがたい限りです。

食事について
2年目に入り、本当に外食が減りました。1年目はGoogle Mapsで評判のいいレストランを探しては行ってみたのですが、2年目は、特に夕食は家で食べることが増えました。どこかに食べに行くとなると、車で移動しなければならないのですが、ザンビアでは飲酒や無灯火運転が多く、夜に車を運転するのがリスクなのと、タクシーはちょっと面倒なので、だんだんと億劫に。
2年目は、このブログでも食べ物に関する記事が、明らかに増えましたが、思いついた食べたいものを、なんとなく再現して作ってみるというのが、ちょっとしたストレス解消にすらなりつつもあります。不幸中の幸いで、計画停電で電気コンロが使えなくなったことで、大家さんがガスコンロを導入してくださったので、電気コンロで難しかった揚げ物も問題なくできるようになりました(頻繁にはしませんが)。
10月に入って、ついに念願の日本食レストランがオープンしたのは大きなできごと(日本食レストランの記事:Musubi Japanese Restaurant)。作れるならいいのでは?と思いますが、家で食べるのと、外で食べられるのとでは、結構違います。誰かに作ってもらったご飯は、それだけでおいしい。今は定食メニューを中心に展開していますが、今後の進化に期待大です。

娯楽について
去年は娯楽はなんだろうか。。。と書きましたが、私には野生動物を見に行くのが、ザンビアでの娯楽かも。2年目は、ローワー・ザンベジ、チョべ、カフエ国立公園に行くことができました。日々の生活は節約しても、たまに国立公園にいって、自然の中の動物たちを見ると本当にワクワクするし、癒しになります。それなりにお金がかかりますが、アフリカにいる間しかできないことなので、最後まで楽しみたいと思います。

最近はこれが食べたい!というものすらなくなってきて、慣れって恐ろしいものです。でも、日本に帰ったら、今回も誰かが作ってくれたものをたくさん食べて、人と会ってたくさん話して、いろいろ充電してこようと思います。まずは歯医者に行かないと。