アフリカの平たい蜘蛛

Selenops radiatusイメージ 生活

最近更新が滞っていたので、色々と書きたいことはあるのですが、どれを記事にしようか迷うので、どうでもいい虫のお話から少し書いておこうと思います。虫が嫌いな方は、読まずに閉じてください。

ザンビアのルサカで暮し始めると、日本で見ることが無かった、色々な虫や爬虫類を見る機会があるのですが、家の中に出現して一番初めに、「おぉっ」と思ったのがこの蜘蛛です。足が長いので、足も入れると大きいのは全長10cmくらいから、小さいのは2cmくらいまで(メイン画像はまだ子どもだと思われます)出現。糸を出さないタイプの蜘蛛で、壁や床を猛スピードで移動します。大嫌いな日本のアレ並みに動く印象。ザンビアで見るアレは動きが遅くて、蚊がいなくなるスプレーでも倒せるくらいなので、素早さに関しては比較にならないくらいこの蜘蛛の圧勝です。

もうひとつの特徴はかなりの平たさ。個人的に「平たい蜘蛛」と命名していましたが、アフリカで暮したことがある方なら、「あの平たい蜘蛛」で理解されるくらい、メジャーな蜘蛛だと思われます。この平たさのため、隙間の多いザンビアの家では、余裕で外から出入り。益虫なのはわかるのですが、読めないスピード感ある動きに、出会うたびにドキドキ。割と虫が平気な方ではありましたが、見るたびにびっくりするので、引っ越してきた当初に、大型のものを数匹家から追い出しました。

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先日、サウスルアングア国立公園に行ってきたのですが(サウスルアングア国立公園の記事:ザンビア サウスルアングア国立公園3泊4日旅行)、ロッジの部屋の壁は、この蜘蛛のオンパレード。アメリカから旅行でいらしていたご婦人も、この蜘蛛が気持ち悪いと話していて、ガイドさんに名前を聞いたところ、「バブーンスパイダー」だろうというお話。

初めて名前を知ってこれを記事にしようと思ったのですが、しかしながら調べてみると、全く違う名前の蜘蛛が出てきました。その名も「Selenops radiatus」、地中海地域、アフリカ、中東、インド、ミャンマー、中国で見られる蜘蛛だそうです。ずばりの日本名は無いのですが、アワセグモ(Selenops)科の一種のようで、別名で「Flatties」または「Wall crab spiders」とも呼ばれているよう。個人的に平たい蜘蛛と呼んでいたのは、当たらずしも遠からずでございました。

見かけによらず、追いかけ回すとすぐに弱ってくるし、虫も食べてくれるので、悪い子ではないです。毒もないし、人間に害を与える蜘蛛ではないそうなので、小さいなら同居を許してあげてもいいかも。

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