ザンビアに訪ねに来てくれた友人と2人で13日間の旅に出ることにしました(旅詳細:まだまだ知らないことばかり第2ツアーのはじまり)。6日目の記録です。
6日目、もともとこの日はザンジバル島(Zanzibar)のストーンタウン(Stone Town)観光後にビーチに移動する予定でしたが、1日遅れでザンジバルへ入り、ストーンタウンをスキップしてそのまま直接ビーチへ移動します。後半は最後まで大波乱の連続でした。
ルサカからザンジバルへ第2の大波乱の幕開け
ここまでは特に何事もなく、心穏やかに過ごしていたのですが、ここからが第2の大波乱の幕開けとなりました(第1の大波乱の記事:5日目 ザンビア ルサカへ移動)。状況説明が多く文字が多めで失礼します。
警察に車を止められる
波乱の始まりはザンビアの警察から。Nsansa Villageを出た後、空港へ行く途中のGreat East Roadで警察に車を止められました。町中を少し離れて車を運転していると警察に捕まることがあると、以前にも記事にしていますが(警察の記事:ザンビア ルサカ暮らし、またちょっと一息)、この日も特に理由ない停まれの指示。
先日、Diplomatic IDカードは、ザンビア警察に効力があるという情報を得たので、止めた警察官に免許証と一緒にIDカードを見せてみました。すると、ボスに直接言えとの指示。ボスはちょっと前のパトカーの車内で、ただただゆっくりされておりまして、ボスにもIDカードを見せたところ、無言で頷き、行ってよし、と放免されたのでした。Diplomatic IDカードが、こういうとき我々を守ってくれるという証明になりました。これからはちょっと安心して車の運転ができます。
チェックインにザンジバル保険を求められる
次はタンザニア航空チェックイン時のこと、ザンジバルの保険取得QRコード画面を見せろとの要求が。タンザニアのVisaじゃなくて、なぜザンジバルの保険?ザンジバルは島なので、滞在中の医療搬送、緊急帰国などの緊急事態を包括的に補償するため、2024年10月1日から、ザンジバル島に滞在予定の外国人短期渡航者に、ザンジバル政府の指定する保険加入を義務づけています(ザンジバルの保険サイト:Visit Zanziba)。

もちろん我々は事前にリサーチ済みです。これはサイトから取得可能なのですが、問題は支払い。特に海外からサイトにアクセスしているからか、日本のクレジットカードを使うと、どれも基本的にセキュリティではじかれました。私は事前に使用サイトと請求元、料金などをクレジットカード会社に連絡し、一時的にセキュリティを解除してもらって取得済みだったのですが、友人はそれが難しく、もともと現地で支払う予定にしていました。
それをチェックインカウンターで話したところ、また、ボスに言えとのこと。隣にいたボスに話すと、最終的にInsurance Numberがあれば大丈夫とのことで解決。Insurance Numberは、サイトからパスポート番号など、必要情報の登録まで完了していれば、未払いでも発行されます。登録後にCheck Travel Insurance Applicationのページに進んで(該当ページ:Check Travel Insurance Application)、パスポート番号と、コンピュータ(ボット)を区別する自動テストのためのCaptcha(出てくる英語)を入力すれば、Insurance Numberが載っている画面が取得できるので、この画面のキャプチャが見せられれば、支払いは現地でも良いとのことでした。
ちなみに、友人だけストップされて、私だけ先にチェックインの手続きが終わっていたのですが、ボスが合わせてチェックしたところ、ザンジバルまでのスルーチェックインできるはずが、されておらずやり直しに。危うく荷物が行方不明になるところでした。災難転じて福となすです。
遅延の再来
チェックインも無事に終わり、搭乗ゲートで待っていたのですが、待てど暮らせど搭乗は開始しません。ダルエスサラームからの便が1時間遅れていて、同じ機材を利用するので、私たちの便も遅れるとのこと、またか。タンザニア航空は遅延が多いとの情報を事前に聞いていたのですが、遅れても1時間くらいだと思っていました。14:20の搭乗開始が1時間30の遅れで15:50、そして、ここからカーゴ待ちの機内待機で30分待たされ、ようやく出発に。

18:25着予定が、20:25着予定になり、ザンジバル行きの国内線が、21:00出発の予定だったので、間に合うのか気が気ではありませんでした。CAさんに乗り継ぎ便に間に合うのか確認すると、ダルエスサラーム空港には遅延の旨を連絡はしてあるとのこと。けれど、確かな情報はひとつも無く、タンザニア航空同士の乗り継ぎなので、さすがに待ってくれるよね、という切実な思いでフライト時間を過ごしました。
50ドルでイエローカードを売りつけられる
飛行機を降りて、バスで移動、ダルエスサラーム空港に入ったのは21:00過ぎ。乗り継ぎはこちらです!というアテンドする人がいるのではと少し期待しましたが、やっぱりここはアフリカ、誰もおらず。普通に皆と空港施設の案内に従って入国審査へ向かいます。が、ここで、イエローカード(黄熱予防接種国際証明書)の提示を求められることになりました。

どこから来たの?と聞かれ、ザンビアのルサカからと答えると、イエローカードを見せろと。ザンビアは黄熱病の危険地域ではないので、もちろん友人は取得してきていないし、私も、帰りに使うかも?程度だったので、預入荷物に入れてしまっていました。ないけれど、ザンビアは不要でしょ?と言うと、必要あると。別室に連れていかれることに。
狭い部屋で、なぜか皆が急に席を外し、扉が閉められ、日本から来るなら不要だけれど、ザンビアに滞在してから来るならイエローカードが必要だとの一点張り。以前見たサイトにでは、その時々で国の方針が変わったりするので、アフリカはイエローカードを持っているのが安全だと記載がありましたが、まさにこれか。そう諦めかけて、無ければどうしたらいいの?と聞くと、50ドルでこれを売ってあげると、イエローカードを差し出されました。
可愛い顔のお姉さんなのに(関係ないけれど)、ザ、アフリカの世界なのか。ということで、こちらも、強行突破の姿勢で、大使館から聞いてないし、私たちは公用パスポートを持っている、と切り返しました。本当はこんなことに使うのは不本意ですが、最終手段です。この瞬間にお姉さんは動揺の色を隠せず、行っていいわと放免されました。果たしてどれが本当のことかわかりませんが、もちろん国の方針が変わることもありえるし、他のアフリカからタンザニアに入国する場合、イエローカードを持っていた方が、安心できるかも。

タンザニアのVisaのシステムに翻弄される
国内線乗り継ぎで急いでいるのに、イエローカード問題で捕まり、さらに私たちは到着時にタンザニアのArrival Visaを取得予定だったので、時間が無くて焦る焦る。Arrival Visaのブースには人が一杯いたので、先ほどのイエローカード問題で出していたパスポートを持ったまま、乗り継ぎで急いでいると近くで談笑している方に聞いてみます。すると、日本の公用パスポートは無料でArrival Visaが取れるから、こちらに来なさいと、別場所で優先してArrival Visaの手続きを進めてくれることになりました。っていうか、こんなに人がいるのに、横で談笑してるのも、そもそも。
私たち以外にも、ザンジバルへの国内線に乗り継ぐ乗客が10数名おり、私たちの後を追って優先で取ってくれるように押しかけてくる形になりました。ですが、ここでシステムが遅い遅い。そもそも、タンザニアのVisaもサイトから出発の2週間前まで取得可能なのですが、そのシステムがフリーズしたり、支払いの際のセキュリティ上の問題だったりで、かなり脆弱。私も途中で取得を諦めました。2019年12月1日以降、タンザニアはArrival Visaを廃止し、e-Visaに切り替えたようなのですが、どうやらこのシステムの問題で、日本大使館がクレーム、日本のパスポートはArrival Visaの取得が未だ可能になっているようです。まさか、空港でも同じシステムを使っているなんて怖すぎる。

そんなこんなで、時間は9:40を過ぎていましたが、無事にArrival Visaを取得し、預入荷物をピックアップして(荷物もスルーになっておらず、同様にザンジバルへ乗り継がれる方が、ピックアップするようにと教えてくれました)、恐る恐る国内線ターミナルに向かいました。国際線ターミナルを完全に外に出て、左に歩いて行くと、5分ほどですぐに国内線のチェックインカウンターが見えます。

結果、ザンジバル行きのタンザニア航空は、私たちを待ってくれていました!ザンジバル行きの飛行機に乗ると、私たちの飛行機の遅延のために、ずっと機内待機していた乗客の皆さんに、睨まれることになりましたが。。。無事に荷物を預けてチェックインできたときには、友人と2人抱き合って喜びを分かち合いました。
真夜中の爆走タクシー
22:00過ぎ、1時間余りの遅延で、ザンジバル行きへの飛行機が飛び立ちました。23:00前にザンジバル空港に到着し、時間はかかりましたが、友人の保険の支払いも現地で問題完了。空港外に両替所があり、ここで少し両替し、SIMカードを購入して、予約していた、ビーチサイドのマルンビ(Marumbi)にある、Paradise Beach Resort & Spaへ向かいました。SIMカードは、夜中でここしか開いてなかったので仕方なかったのですが、やや高額でした。必要ならネットでe-SIMを契約していった方が、変に考えなくてもいいし、手間が省けていいかも。

この日の最終目的地、マルンビはGoogle Mapsで見ると、ザンジバルの空港から車で50分ほどのところにあり、割と大きな道路でつながっているように見えました。昨日のフライトスケジュール変更に伴い、この日夜に長距離移動することになってしまったので、少し高めの40ドルでしたが、確実さを求めてホテルに送迎を依頼していました。

空港を出られたのは23:30頃、大幅ば遅延にも関わらず、送迎タクシーは待ってくれていました。治安がいいと言われているザンジバルですが、時間も時間なので、念のため先ほど購入したタンザニアのSIMを入れた携帯で、車の位置を確認、問題なくきちんと向かっているか確認します。大き目な道路と思っていた道は、割と狭めな1車線の道路、ドライバーは若者で、恐らくセキュリティのため、助手席にもう1人若者が乗り、明かりの無い真っ暗な道路を爆走しました。ドキドキ。
途中、誰かのいたずらで、木が道路の真ん中に置かれていたりして、ザンジバルでもさすがに夜は気を付けた方が良さそうです。経路の途中に未舗装の部分があったりもして、爆走でも到着までに1時間以上はかかりました。これは40ドルかかるのも無理はないのかも。
まだまだ寝たくない
真夜中を過ぎ、ついにホテル、Paradise Beach Resort & Spaに到着。もうクタクタではありましたが、ここの宿ではビーチリゾートを満喫しようと、宿泊料金に食事、飲み物などが全て含まれる宿泊プランにしていたので、ここで寝るのはもったいなさ過ぎる。チェックイン後は唯一24時間やっていた、JETTY BARに行ってみることにしました。
このJETTY BARが本当に素晴らしかったです。海に張り出すような立地になっていて、ここに居ると海に浮いているような気分になれて、とても開放感があります。さすがにこの時間には他にお客さんはおらず、真夜中の静かな海の中の空間を、友人と2人だけで独占状態。ビールで乾杯、今日の頑張りを労い合いました。今日は本当に頑張った。

対象ドリンクが飲み放題


現地時間の2:00近くまで粘りましたが、さすがに眠気には勝てませんでした、部屋へ戻って就寝。さあ、明日はビーチリゾートで癒されるぞ。