ザンビア暮らしでもゴミは出る

ゴミ収集車イメージ 生活

開発途上国に来ると、毎回少し感じるのは、ゴミを出す罪悪感。日本に住んでいるときと比べれば、買うものも少ないので、ゴミも少ない。でも、生きている以上、どこで暮しても毎日一定のゴミを出さざるを得ないし、ひとりが努力したところで何も変わらないことはわかるのですが、道端に落ちている多くのゴミを目の当たりにすると、余計に日常から余分なゴミを出したくないなと思います。所有者がいる敷地の前であれば、そこのスタッフが掃除するため、基本的にきれいなのですが、どこにも属さないような場所はかなりのゴミ。本格的な雨季になったら排水溝が溢れるのは目に見えます。

道端のゴミイメージ
道端のゴミ
排水溝のゴミイメージ
排水溝

ザンビアでは他の開発途上国と同じように、分別は特にしていません。缶などの売れるゴミを拾っていく人たちが、勝手に持っていったりはしますが、基本的に全部一緒。今住んでいる集合住宅地(コンプレックス)では、朝、部屋の前にゴミをまとめて出しておくと、敷地内の集積所へ持っていってくれます。集積所のゴミは、定期的にゴミ収集業者がトラックで回収にきて、集めて燃やされていているようです(メイン画像)。

ゴミ集積所イメージ
ゴミ集積所

私たちのゴミは集合住宅地が管理をしているため、特に個人で何もしていませんが、一般的にザンビアではゴミの収集に来てもらうには個別でお金を払う必要があるそうです(日本は一般ゴミは自治体が税金から支払っていますが)。都市部は人口の増加に伴ってゴミ収集業者が足りておらず、来るのも不定期なことが多いとか。なので、周辺でも夕方になるとゴミを燃やす家が多いです。洗濯物を干しているタイミングで燃やされると、すごい臭いが付きますが、みんなやっているので、これが日常。

また、コンパウンドと呼ばれる貧困世帯の未計画居住区を通ると、ゴミの上を人々が歩いて生活していてびっくりします。お金のかかるゴミ収集はこの地域では難しい。東南アジアでは、どちらかというと、ポイ捨てなどの低い環境意識の問題がとりざたされていましたが、それ以前の問題。衛生上でも、ゴミ収集の問題が少しでも良くなればと思います。

私にできることは、スーパーマーケットでは自分の袋を持参する。何かに再利用できるものは再利する。瓶は割れて怪我をしないように別出しにする。缶を収集する人がゴミ袋を万が一開けても、汚くならないように生ごみは別にしておく、など。開発途上国に住んでいるからと言って、何も日本と変わらないけれど、これをどこに行っても続けるだけです。

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