雨季、恵みの雨で変わる停電事情

インバーターイメージ 生活

ザンビア ルサカで暮し始めて7か月、細かい電気の断絶はありますが、今のところ数時間におよぶ停電は2回ほどと、予想していたより停電は少ないです。道路では信号(信号の記事へ:信号はたまに点灯でも大丈夫?)が点いていないことが多いですが。。。経済成長や人口増加による電力の需要は増える一方で、供給が難しいのは開発途上国ではよくあること。ザンビアも去年は、2022年12月15日から2023年の2月9日まで、1日当たり最長6時間の計画停電を全国的に行っていたようなので、今年はどうなるんだろう(2024年の計画停電の記事へ:3/12 Youth Day(青年の日)ザンビア ルサカ 計画停電始まる)。

経験した停電の1回目は夜で、寝る時間だったのでそのまま就寝、朝には電気は使えました。そして先日のちょうどお昼どき、2回目の停電になった際、うちだけが真っ暗になっていることが発覚。今住んでいる集合住宅地(コンプレックス)には、発電機があり、各戸にインバーターが設置されているため、停電になったとしても、最低限の電気はある程度の期間は使えるようになっているそう。でも実はうちの家のインバーターが壊れていたみたいです。

インバーター取り替え作業イメージ
インバーター取り替え作業

そんなこんなで、オーナーさんが、あっという間に新しいインバーターに替えてくれました。大量に電気を使うような、キッチン周りの調理家電や、「ギザ」と呼ばれる給湯機は使えませんが、インバーターさえ機能すれば、冷蔵庫など、最低限必要な電気は担保されます。なんて恵まれた環境、計画停電が来ても少しは安心です。

お湯を沸かす「ギザ」イメージ
お湯を沸かす「ギザ」

アフリカの中でも水資源に恵まれているザンビアの電力は、水力発電が8割以上。水力発電は、高い所に貯めた水を低い所に落とすことで発電機を回転させ、電力を生みだす、ダムを利用したシステムです。ザンビア国内にはこの水力発電のためのダムが複数あり、イギリス統治時代にザンベジ川中流に作られた、人造湖Kariba(カリバ湖)をはじめとして、カフエ川のKafue Gorge(カフエ渓谷)、ザンベジ川のVictoria Falls(ビクトリアフォールズ)の3か所のダムが、その電力量のほとんどをカバーしているんだそう。なので、ダムがあるザンビア南部への降水量が、電力供給には重要。また、この電力の半分はザンビアの主要産業である鉱業に使われるので、降水量が少なく電力供給不足になれば、国の経済にも影響が出ます。

雨季の空イメージ
雨季の空

日本の梅雨はどんより、じめじめ、洗濯物も乾かないから、なんだかいいイメージはありません。でも、ザンビアはちょっとその印象からは程遠いかも。ザンビアの人々は雨が降っていても傘もささず、濡れてもそんなに気にしないし、なんなら涼しくなっていい感じ。雨季の雨は植物や動物が喜ぶものと思っていたけれど、ザンビアの人にとっても、農作物の種まきや苗植えの大事な時期、さらに電気供給にも重要だなんて、本当にめぐみの雨。

ルサカはザンビアの中では比較的降水量が少ない場所、今のところ洗濯のタイミングにさえ慣れれば、大きな問題なさそうです。めぐみの雨を楽しむことにします。

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